カソードルミネッセンスによるアルバイトの線量応答

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  • New dosimeter by Cathodoluminescence of albite

抄録

Minas Gerais、新潟県糸魚川および滋賀県田ノ上山に産するアルバイトのCL像観察の結果、He+イオンを照射した試料表面から深さ方向に15 μm付近までCLハロが認められた。ハロ域のCLスペクトルはすべて3.05、2.10、1.86および1.56 eV付近をピークエネルギーとするガウス曲線のコンボリューションにより近似される。1.86 eV付近の発光成分は放射線損傷により生成された構造欠陥に帰属される。この積分強度は照射線量と正の相関関係を有する。線量の等しい各アルバイト間において1.86 eVの積分強度に差がなく、線量応答はアルバイトの秩序性や生成温度・圧力に依存しないと示唆される。CLスペクトルの波形分離により得られた発光強度からα線により生成される構造欠陥の欠陥密度を定量評価することができ、アルバイトのCLによる放射線量計への応用が可能となる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680521185536
  • NII論文ID
    130004601619
  • DOI
    10.14824/jakoka.2010.0.213.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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