カルシウムフェライト型CaAl2O4の高圧ラマン分光測定

書誌事項

タイトル別名
  • High-pressure Raman spectroscopy of calcium ferrite-type CaAl2O4

説明

カルシウムフェライト型CaAl2O4は、海洋玄武岩が下部マントルに沈み込むことにより現れると考えられているカルシウムフェライト相の端成分である。本研究では、このカルシウムフェライト型CaAl2O4について、ダイアモンドアンビル高圧発生装置を用いた高圧下での顕微ラマン分光測定を行った。26個のラマン活性な格子振動モードにおいて、室温下0から37 GPaの圧力範囲でラマンピーク位置の圧力依存性を測定し、モードグリューナイゼン定数を決定した。さらに、それらのモードグリューナイゼン定数の平均値から、熱力学グリューナイゼン定数は1.44と決定された。得られた熱力学グリューナイゼン定数を使って、熱膨張率を用いることなく定圧熱容量の計算を行ったところ、計算値と実測値は不確実さを考慮するとよい一致を示した。また、このグリューナイゼン定数から、カルシウムフェライト型CaAl2O4の熱膨張率は約2.5x10^-5 1/Kと見積もられた。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680521315840
  • NII論文ID
    130004601503
  • DOI
    10.14824/jakoka.2010.0.109.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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