栗駒火山南麓に分布する中期更新世火砕堆積物の層序

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Middle Pleistocene Stratigraphy of Pyroclastic deposits around the southern base of Kurikoma volcano, Miyagi prefecture, Japan

この論文をさがす

抄録

駒火山南麓周辺では,カルデラクラスターを形成しており,その周辺には火砕堆積物が広く分布している.これらのほとんどは,新第三系の小野田層として一括されている.土谷ほか(1997)は,小野田層中の火砕堆積物は主に宮城県大崎市岩出山池月鵙目周辺,同栗原市鶯沢周辺に分布すると報告している.著者らは,これまで,鵙目周辺を対象として研究を行い,層序および年代値について報告した(葛巻・大場,2010).本研究では,鶯沢周辺の野外調査と採取試料の化学分析を行い,火砕堆積物の層序・岩石学的特徴を明らかにし,鵙目周辺に分布する火砕堆積物との対比を試みた. その結果から,鶯沢周辺に分布する火砕堆積物は5層に区分される.それらを下位より,嶋躰凝灰岩,湯浜凝灰岩,縮沢凝灰岩,鶯沢凝灰岩,青ノ木沢凝灰岩とした.また,(葛巻・大場,2010)により鵙目周辺に分布することが確認された湯浜凝灰岩,縮沢凝灰岩は鶯沢町周辺にも分布することがわかった.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680522220160
  • NII論文ID
    10029454389
  • NII書誌ID
    AA12444619
  • DOI
    10.14824/jakoka.2011.0.26.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ