臨床副作用と非臨床毒性の相関性Ⅷ-非臨床試験期間及び動物種に基づく相関性の特徴-
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- 安木 大策
- 日本製薬工業協会 医薬品評価委員会 基礎研究部会
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- 永山 隆
- 日本製薬工業協会 医薬品評価委員会 基礎研究部会
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- 王鞍 孝子
- 日本製薬工業協会 医薬品評価委員会 基礎研究部会
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- 米田 保雄
- 日本製薬工業協会 医薬品評価委員会 基礎研究部会
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- 服部 健一
- 日本製薬工業協会 医薬品評価委員会 基礎研究部会
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- 荻野 大和
- 日本製薬工業協会 医薬品評価委員会 基礎研究部会
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- 田牧 千裕
- 日本製薬工業協会 医薬品評価委員会 基礎研究部会
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- 高島 吉治
- 日本製薬工業協会 医薬品評価委員会 基礎研究部会
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- 橋場 雅道
- 日本製薬工業協会 医薬品評価委員会 基礎研究部会
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- 久田 茂
- 日本製薬工業協会 医薬品評価委員会 基礎研究部会
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- 中村 和市
- 日本製薬工業協会 医薬品評価委員会 基礎研究部会
書誌事項
- タイトル別名
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- Concordance between non-clinical and clinical toxicity Data VIII -Profile of the stratified analysis of non-clinical testing duration and animal species
説明
【方法】平成13~22年までに承認された新有効成分含有医薬品234剤のうち、抗腫瘍薬及びワクチン剤等を除く薬剤を対象に、5%以上の臨床副作用と非臨床毒性所見の関連性について調査した。臨床副作用と非臨床毒性所見に相関性が認められた副作用について、非臨床試験の試験期間及び動物種について比較・検討した。<br>【結果及び考察】副作用全体、重大な副作用、その他の副作用共に、約85%が4週間までの試験期間で検出され、重大な副作用とその他の副作用とで差は認められなかった。なお、Olsonら(Regul. Toxicol. Pharmacol., 2000: 32(1), 56-67)は1ヵ月以内の検出率が94%であった。単回投与による副作用全体の検出率は約51%であり、そのうち、安全性薬理試験で観察されたものは11%であった。安全性薬理試験では、単回投与毒性試験に比べて中枢神経系の検出力が高く半数近くを占めた。一方、2年間の投与で始めて検出された所見は白血球減少等1.2%であり、器質的変化は認められなかった。バイオ医薬品には種特異性があり、適切な動物種を選択することが重要であることから、バイオ医薬品ではサルが高頻度に選択され、また相関性に関してサル1種のみで相関性が認められる傾向が高かった。ラットは薬理学的活性を有する頻度及び選択される頻度の割には、相関性は低かった。一方、低分子医薬品では、相関性に関してバイオ医薬品に比べて特定の1種の動物種(イヌ>ラット>サル)の感度は高くないが、2種の動物種での感度は高かった。2種の動物種ではバイオ医薬品ではラット・サル、低分子医薬品ではラット・イヌの感度が高かったが、これは使用頻度を反映したものと考えられる。
収録刊行物
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- 日本毒性学会学術年会
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日本毒性学会学術年会 39.1 (0), P-85-, 2012
日本毒性学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680522266240
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- NII論文ID
- 130005008930
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可