Laws and regulations about drugs of abuse (including new psychoactive substances)

  • KOMIYAMA Noriyuki
    Compliance and Narcotics Division, Pharmaceutical and Food Safety Bureau, Ministry of Health, Labour and Welfare

Bibliographic Information

Other Title
  • 乱用・依存性薬物の法規制(違法ドラッグ(いわゆる脱法ドラッグ)を含めて)

Description

内閣府の資料によると,本邦における平成23年の薬物事犯による検挙者数は,14,200人であったと報告されている。その8割以上(12,083人)を占める覚醒剤事犯の検挙者は,再犯者の割合が5割を超えていることや,大麻事犯では検挙者の半数以上が20歳代以下であり,若年層を中心とした乱用実態が伺えることなど,本邦における薬物乱用・薬物依存を取り巻く環境は,依然として深刻な状況にあると言える。<br> また,覚醒剤等を初めとする薬物に加え,最近では,「合法ハーブ」等と称して販売されている違法ドラッグ(いわゆる脱法ドラッグ)についても,その使用に起因すると疑われる健康被害や他害事例等が社会問題となっており,多様化する薬物乱用の実態に応じた効果的な対策を講じることが急務である。<br> 一方,中枢神経系に作用する薬物は,医療用麻薬や抗精神病薬に代表されるように,有効かつ安全な使用方法が確立され,かつ法令等に基づく一定の管理下で適切に使用される場合には,医療分野の進展に多大な貢献をもたらす医薬品としての可能性を有しており,その有効活用や積極的な研究開発が期待されている。<br> 本シンポジウムでは,麻薬,覚醒剤,大麻等の薬物や違法ドラッグに関する法令・規制体系,現時点での主な課題や取組み等を説明するとともに,中枢神経系に作用する薬物の有害性と有益性という相反する性質を踏まえて実施している,薬物乱用防止のための啓発活動や,医薬品(医療用麻薬)の適正使用推進を目的とした施策についても紹介したい。

Journal

Details 詳細情報について

  • CRID
    1390282680522904320
  • NII Article ID
    130004676563
  • DOI
    10.14869/toxpt.40.1.0.1035.0
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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