蘚苔類に見いだされたケイ酸塩鉱物について
書誌事項
- タイトル別名
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- On the silicate minerals found in mosses and liverworts
説明
種子植物の葉などに含まれる生体鉱物として、Ca-シュウ酸塩水和物の whewellite と weddellite、それに opal がよく知られている。われわれは今回、粉末 X 線回折によりコケ植物から初めての例と思われる含水アルミノケイ酸塩である沸石を見いだした。回折パターンのピークは位置、強度とも quartz のそれと大変紛らわしい。quartzの結晶が植物内で生成するとは考えにくく、沸石なら低温でも生成可能であり、水を含んでいることから gismondine, Ca2Al4Si4O16・9H2O であると考えた。弱いながらも quartz と重ならない gismondine 独自のピークが見いだせることや他の点から判断して、gismondine であると断定した。
収録刊行物
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- 日本鉱物科学会年会講演要旨集
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日本鉱物科学会年会講演要旨集 2007 (0), 166-166, 2007
一般社団法人日本鉱物科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680523640448
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- NII論文ID
- 130004601098
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可