北上山地の前期白亜紀アダカイト質花崗岩体のジルコンU-Pb年代と岩石化学的特徴
書誌事項
- タイトル別名
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- Zircon U-Pb geochoronology and petrochemistry of Early Cretaceous adakitic granites in the Kitakmai Mountains, Japan
説明
北上山地の前期白亜紀アダカイト質花崗岩類は,中心相が典型的なアダカイトからなり,周辺相がよりSrに乏しい花崗岩類からなるアダカイト質累帯深成岩体として産する.それらには,北上帯東縁の石狩-北上磁気異常帯に沿って南北に帯状に分布するもの(E zone: 階上・田野畑・宮古・金華山岩体)と,磁気異常帯主要部から西側に離れて南部北上帯の内陸部に分布するもの(W zone: 遠野・人首・千厩岩体)とがある.両者の岩石化学的性質にはわずかな違いがあり,今回の年代測定からE zoneの花崗岩体はW zoneのものよりも僅かに古いことが明らかとなった.このことから,沈み込みスラブが時代とともに冷却し,W zoneのマグマはE zoneのものより高圧,含水条件下で形成されたものと思われる.またE zoneの花崗岩体の年代は南に向かって若くなっていると判断される.
収録刊行物
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- 日本鉱物科学会年会講演要旨集
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日本鉱物科学会年会講演要旨集 2012 (0), 184-, 2012
一般社団法人日本鉱物科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680523665024
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- NII論文ID
- 130005468315
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可