堆積岩由来の三波川変成岩に認められた2種類の異なる累帯構造を持つザクロ石
書誌事項
- タイトル別名
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- Two contrasting garnet zonings found in a hand specimen of a metasediment from the Sanbagawa metamorphic belt
説明
三波川変成帯四国中央部別子地域で採取した堆積岩由来の変成岩中に,二種類の異なる累帯構造を持つザクロ石を見いだした.Mnに富むコアを持つtype1ザクロ石とMnに乏しいコアを持つtype2はそれぞれ丸みを帯びた不定形のコアと,組成ギャップのある自形性の良いリムを持ち,昇温変成作用の際に融解イベントと流体の浸潤を被ったと考えられる.二種類のザクロ石の分布する領域は,片理面に調和的に並ぶ特にMnに富むザクロ石(type1’)によって境されているが,マトリクスの主要鉱物組み合わせと組成は二つの領域で同じである.本試料に観察されるザクロ石の二種類の異なる累帯構造は原岩堆積岩の組成不均質によって出来たものであると考えられる.
収録刊行物
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- 日本鉱物科学会年会講演要旨集
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日本鉱物科学会年会講演要旨集 2012 (0), 244-, 2012
一般社団法人日本鉱物科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680523834112
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- NII論文ID
- 130005468317
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可