Hepatotoxicity risk evaluation using DILIsym®, a mechanistic model of DILI

DOI
  • HASEGAWA Jun
    Sohyaku. Innovative Research Division, Mitsubishi Tanabe Pharma Corporation
  • SAITO Ryuta
    Sohyaku. Innovative Research Division, Mitsubishi Tanabe Pharma Corporation
  • KINO Ichiro
    Sohyaku. Innovative Research Division, Mitsubishi Tanabe Pharma Corporation
  • TORIMOTO Nao
    Sohyaku. Innovative Research Division, Mitsubishi Tanabe Pharma Corporation
  • SHIMIZU Toshinobu
    Sohyaku. Innovative Research Division, Mitsubishi Tanabe Pharma Corporation

Bibliographic Information

Other Title
  • 肝毒性シミュレーションモデルDILIsym®を用いた肝毒性リスク評価

Abstract

医薬品開発において,ヒトでの副作用リスク把握のために非臨床段階で動物や培養細胞を用いた種々の試験が実施されているが,ヒトでの薬物性肝障害(Drug-Induced Liver Injury, DILI),特に特異体質性薬物性肝障害(idiosyncratic DILI)を検出することは困難である.その理由としては,患者の疾患や遺伝的背景などの個人差が肝毒性発現に深く関わっている一方で,医薬品研究開発の早期に実施される試験ではヒトの個人差を十分に考慮できていないことが挙げられる.<br>このような課題に対して,近年ではシミュレーションモデルを活用し,コンピューター上に作成したバーチャルなヒト集団に対する薬剤の影響を予測することでヒトでの副作用リスクを評価する手法が注目されている.特に,肝毒性評価はDILI-sim Initiativeコンソーシアムにおいてヒトやモデル動物での肝障害を定量的に予測するシミュレーションモデル(DILIsym®)がFDAと連携して開発されている.我々も2012年から本コンソーシアムに参画し,DILIsym®のモデル開発に携わっている.<br>DILIsym®はモデル内に構築された患者集団に対する薬剤の肝毒性ポテンシャルを予測可能である.さらに肝毒性に至った患者に特徴的なパラメータを抽出することで,肝毒性の原因となり得る個人差を推定可能である.従って,従来の評価法では困難であった患者の個人差解析に有用なアプローチであると考えられる.また,DILIsym®は肝毒性に関わるin vitro試験の結果に基づいたメカニズムベースのモデリングが可能であり,それぞれの毒性発現機序が肝毒性に及ぼす影響を定量的に解析できるため,肝毒性発現機序解析にも有用である.本発表では,DILIsym®を用いた肝毒性評価事例について,既知化合物を用いた社内での評価実例も含めて報告する.

Journal

Details 詳細情報について

  • CRID
    1390282680524416512
  • NII Article ID
    130005261024
  • DOI
    10.14869/toxpt.43.1.0_s6-3
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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