モルモットにおける皮膚ターンオーバーの違いについて
書誌事項
- タイトル別名
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- The difference of skin corneum turnover in guinea pigs
説明
【目的】3系統のモルモット(白色モルモット、褐色モルモット、ヘアレスモルモット)を用いてターンオーバーに必要な期間を確認した。また、ニキビの治療薬のディフェリンゲル及びダラシンTゲルを塗布し、皮膚ターンオーバーの促進作用を比較検討したので、その結果を報告する。<br>【方法】モルモットの背部皮膚に、蛍光発色剤のダンシルクロライドを塗布し、その蛍光発色の輝度を測定した。蛍光発色が消失した時点を皮膚ターンオーバーの完了とした。また、ダンシルクロライドを塗布した他の部位にディフェリンゲル及びダラシンTゲルをそれぞれ1日1回開放塗布し、蛍光発色が消失した時点を投与終了とした。<br>【結果】蛍光発色の消失はヘアレスモルモットが20日で、白色モルモットが28日、褐色モルモットが26日であった。ディフェリンゲル及びダラシンTゲル塗布部位ではヘアレスモルモットが8または10日、白色モルモットが18または20日、褐色モルモットがともに20日であった。以上の結果、皮膚ターンオーバーに必要な期間はヘアレスモルモットが有毛モルモットに比して短い傾向がみられ、同様に薬剤塗布部位においてもヘアレスモルモットの方が皮膚ターンオーバーが早く完了すると考えられる。
収録刊行物
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- 日本毒性学会学術年会
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日本毒性学会学術年会 43.1 (0), P-57-, 2016
日本毒性学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680524686208
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- NII論文ID
- 130005260823
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可