輝度の時間的変動のエンベロープに対する検出閾と脳磁界反応

書誌事項

タイトル別名
  • Detection threshold and magnetic cortical response for the envelope of luminance oscillation
  • Investigation for amplitude modulated flicker
  • 点滅信号を振幅変調した刺激を用いた検討

説明

輝度変化の時間周波数の異なる複数の信号を合成した視覚刺激やランダムに輝度が変化する信号を振幅変調した刺激を呈示すると、輝度変化のエンベロープに相当する周期性が知覚される。しかし、構成信号の周波数がもたらすエンベロープ知覚の違いについて詳しく調べた例はなく、エンベロープの抽出メカニズムの詳細は明らかにされていない。本実験では、振幅変調刺激のキャリア周波数、変調周波数およびその変調度を変化させてエンベロープ周期の検出閾を測定すると共に、脳磁界計測を行った。検出閾測定の結果、キャリア周波数が高い場合にエンベロープの検出閾が上昇した。脳磁界計測の結果、エンベロープ周期に対応する脳反応成分が見られた。その大きさは、キャリア周波数が低い場合は変調度の増大と共に大きくなったが、キャリア周波数が高い場合は変調度の増加に伴う変化は見られなかった。これはキャリア周波数が高くなるとエンベロープの周期性が知覚されにくくなるという検出閾測定の結果に対応している。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680525539456
  • NII論文ID
    130006953454
  • DOI
    10.11515/ieijac.40.0.73.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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