LED式交通信号灯の開発に関する基礎的研究

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タイトル別名
  • Research on Development of LED Type Traffic Signal
  • for Colorblindness
  • 色覚障害者に配慮した

抄録

近年、青色LEDの実用化に伴い、様々な場面でLED素子が利用されている。例として、LED式交通信号灯が挙げられる。今後、LED式交通信号灯の普及は益々拡大していくと思われる。ところで、色覚障害者にとって信号灯の黄色と赤色の識別は困難であり、そのため現在の信号灯は黄色の灯色を赤色より少し明るくしている。だが、それが本当に効果的であるか疑問が残る。そこで本研究では、色覚障害者にも認識しやすい交通信号灯の表示を目指すべく、その基礎的データを収集することを目的とした。本研究では、色覚障害者が交通信号灯の黄色と赤色を識別するための最適な黄色の輝度と、その表示方法を求めた。実験は迷光を極力排除するため暗室にて行った。被験者に10分間の暗順応を行ってもらった後、LED表示装置に同時に呈示される黄色と赤色の呈示刺激光を観測し、黄色と赤色の刺激光の違いが識別できるかどうかを3段階評価で応答してもらう。黄色呈示刺激光は、輝度が変わる範囲を変化させ、表示方法を5段階分用意した。被験者は色覚正常者10名で、試行回数は1人5回である。結果、省エネルギー効果を考慮した場合、黄色信号の表示を5段階目にし、輝度を赤色の2.4倍以上にするのが最適である。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680525728000
  • NII論文ID
    130006953559
  • DOI
    10.11515/ieijac.41.0.81.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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