光の色と見え方に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • Study on the effect of chromatic light on visual environment .
  • Visibility and phychophysical responses of young and elderly person.
  • 若齢者と高齢者の視力、色の見え、空間の印象について

説明

[目的]多彩な光が効率よく利用できるようになったため、色光を導入した新しい照明計画への知見を整備し、安全で快適な視環境計画のための資料とするために、光の色が視力、色の見え方、空間の印象に与える影響を検討する。 [方法]実験は内装白(反射率88_%_)の均一輝度空間(W2.7__m__×D2.7m×H2.6__m__)で実施している。5色光(白・青・緑・黄・赤)×5照度(視標面0.1~1800ルクス)の25条件について、印象評価(SD法)、視力測定、色の見え(100hueテスト+色票評価)・人の見え(写真)の評価を行う。光源は、白・青・緑・赤は三波長型蛍光灯、黄はカラード蛍光灯である。被験者は若齢男女各8名、高齢男女各8名の計32名である。 [結果及び考察] 低照度で赤光や黄光の暖色系での視力が高く、高照度になると殆ど違いが見られない。色識別能力も低照度で色光による差が大きく、緑光が特に低い。高照度では黄光で低い。色光と同系統の色相で判別力が低下するため、平均すると白色の判別力が高い。写真による人物評価も白色光が最も分かりやすいが、30lx以上では、評価が飽和して色光による差はみられない。照明空間の印象評価は、照度と光色両者の影響を受けるが、全条件を通して、若齢者女性において光色の影響が最も明瞭であり、高齢者は光色よりも照度の影響が大きい。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680525795328
  • NII論文ID
    130006953615
  • DOI
    10.11515/ieijac.40.0.53.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ