内装の色彩が空間の明るさ感に与える影響
書誌事項
- タイトル別名
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- Effect of Interior Chromaticness on Perceived Space Brightness
- 色モード境界輝度による評価
説明
一般的に部屋の明るさを表す指標として水平面照度が用いられている.しかしながら,物理的な光の強度が一定であっても同じ明るさに感じられるとは限らない.空間の明るさ感は過去の研究から色モード境界輝度により評価できることが分かっている.また,彩度を考慮した空間の明るさ感に関する研究においては有彩色の物体がある方が無彩色物体しかない部屋よりも室内を明るく感じられるという報告がなされている.本研究では,模型空間において無彩色,有彩色で色付けられた家具を配置し,色の彩度の違いが空間の明るさ感に与える影響を調べることを目的としている. 今回行った実験から,全被験者においてME判定値が基準空間よりも評価空間の方が高い値が得られた.つまり,有彩色家具空間の方が空間全体を明るく感じていることが分かった.同様に,色モード境界輝度についても有彩色家具空間の方が高い値を示した.既往研究同様,室内にある物体の色彩が空間の明るさ感に影響を与えることが示された.従って,室内に配置した家具の色の彩度の違いが空間の明るさ感に与える影響がどの程度なのか定量的に示す必要性があると考えられる.
収録刊行物
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- 照明学会 全国大会講演論文集
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照明学会 全国大会講演論文集 42 (0), 77-77, 2009
一般社団法人 照明学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680526131712
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- NII論文ID
- 130006953762
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可