海苔生葉の蛍光スペクトルへの励起波長の影響

書誌事項

タイトル別名
  • Dependence of Fluorescence Spectra of Susabi-nori (Porphyra yezoensis) on the Wavelength of Excitation Light

説明

我々はこれまでに、レーザ誘起蛍光法(LIF法)により海苔(スサビノリ(Porphyra yezoensis))の生育診断が可能であることを明らかにしてきた。しかし海苔葉体内には様々な色素が含まれており、各色素で吸収する光の波長が異なっている。そこで本研究では蛍光スペクトルの励起波長依存性を測定し、吸収スペクトルとの比較検討を行った。フィコエリスリンが起源と考えられる580 nm付近の発光とクロロフィルaが起源と考えられる685 nm 付近の発光の強度比は430 nm付近で強度比は最小となっていることがわかった。これは685 nm付近の発光の起源がクロロフィルaによるものであり、430 nm付近の励起光がクロロフィルaの最大吸収波長と一致し、685 nm付近の蛍光強度が強くなったためと考えられる。また、500 nm付近では強度比は増加した。これは、500 nm付近の励起光がフィコエリスリンの最大吸収波長と一致し、580 nm付近の蛍光強度が強くなったためと考えられる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680526230400
  • NII論文ID
    130006953811
  • DOI
    10.11515/ieijac.41.0.128.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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