街頭犯罪対策としての防犯照明と課題

書誌事項

タイトル別名
  • Security Lighting and Problem as Street Crime Prevention

説明

全国の刑法犯認知件数は減少傾向とはいえ、犯罪の凶悪化が住民の生活を脅かしている。中でも、道路や公園など公共空間で、夜間に発生する街頭犯罪は通勤・通学や買物などの人々に殊のほか不安感を抱かせる。  平成12年度、照明学会関西支部は大阪府警察本部から委託を受け、府下のひったくりなど多発地域の街路照明の調査をした。その後、大阪府K市、Y市からも相次いで防犯照明に関する調査を受託した。  府下の防犯照明の殆どが蛍光ランプ20wで、防犯に必要をされている3lx には程遠い。しかも、維持管理状態が悪い。  また、これらの調査から、街頭犯罪の代表格であるひったくりと道路の明るさには相関関係があることが認められた。  改善策として、3lxの明るさを確保するために、インバータ式防犯灯を提案し、両市を始め府下に順次普及し始めている。  今後の課題として、防犯灯整備の主体は自治体で、公衆街路灯の電気料金の低減、防犯照明の費用対効果の検証などを指摘した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680526541952
  • NII論文ID
    130006953963
  • DOI
    10.11515/ieijac.39.0.157.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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