NOGマウスにおける背景データ(1)

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タイトル別名
  • Historical control data in NOG mice(1)

抄録

NOGマウス(正式名称:NOD.Cg-Prkdc ScidIl2rgtm1Sug/Jic)はNOD/Shi-scidマウスにIL-2レセプターγ鎖ノックアウトマウスのIL-2Rγnull遺伝子を戻し交配によって導入し作製された動物であり、T、 B及びNK細胞の欠損、マクロファージ及び樹状細胞の機能不全並びに補体活性の欠損といった多様な免疫不全形質を呈する。従って、NOGマウスは従来のヌードマウスやSCIDマウスと比べて、ヒトの細胞や組織の生着性が著しく高く、今後、再生医療等製品の安全性に関する非臨床試験や造腫瘍性試験等の分野で大きな需要が見込まれている。一方、各種の試験に供される動物の背景データは、試験の的確の評価に際して、欠くことのできないデータの一つであり、その整備の意義は高い。<br>今回、NOGマウスの背景データ蓄積を目的として、雌雄各40匹を5週齢で入荷し、無処置の状態で7及び26週齢時剖検群として雌雄各20匹ずつ配し、一般状態、体重、触診による腫瘤の観察、眼科学検査、血液及び血液化学検査、骨髄像検査(26週齢のみ)、器官重量、剖検並びに病理組織学検査を実施した。<br>その結果、26週齢迄の生存率は高く、20週齢時に雌1匹が瀕死期剖検されたのみであった。これらの動物の検査結果について、現在検索中の病理組織学検査結果と共に報告する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680526584576
  • NII論文ID
    130005483493
  • DOI
    10.14869/toxpt.42.1.0_p-249
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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