緑色防蛾灯によるホウレンソウへの光影響検証

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  • Influence verification to a spinach by irradiation of the green light for controlling action of agricultural noxious insects

抄録

近年、黄色ランプを利用した防蛾灯が、夜行性昆虫の防除資材として普及している。しかし、植物の中には日長感応性の強いものがあり、黄色防蛾灯による夜間照明は、花芽分化促進、開花遅延、等の成育障害を引き起こす場合がある。特にホウレンソウは日長感応性が強く、夜間の光照射で花成促進される為、黄色防蛾灯は使用が困難とされてきた。<br> 本研究では、植物の光形態形成に影響を及ぼす赤色光の波長成分を少なくした緑色防蛾灯を用いて、フィールド試験にて、ホウレンソウの花成抑制とヤガ類の防除性能の検証を行った。<br> その結果、緑色防蛾灯は黄色防蛾灯と比較しても、その防除効果に大きな差はなく、緑色防蛾灯が十分に防除資材として使用できることが示された。また、緑色光を用いることで、黄色光の照射に比べ、ホウレンソウへの光影響が少ないことも明らかとなった。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680526819328
  • NII論文ID
    130006954029
  • DOI
    10.11515/ieijac.37.0.140.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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