SDラットにおける光毒性試験の条件検討(2):反復投与及びTK採血による薬物誘発性光毒性への影響

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タイトル別名
  • Validation studies for <i>in-vivo</i> phototoxicity evaluation in Sprague-Dawley rats (2) - Effects of repeated administration and blood sampling for the TK analysis on drug-induced phototoxicity -

抄録

【背景】光毒性試験の使用動物を一般毒性試験と揃えることができれば、光毒性試験における投与量や光照射タイミングの設定に必要なMTDやTmaxなどの情報を一般毒性試験から得ることが可能となる。また、最近の傾向として、一般毒性試験への各種毒性評価の組込みが検討されており、光毒性評価を一般毒性試験のトキシコキネティクス(TK)サテライト群で実施することができれば、更なる試験数及び動物数の削減が可能となる。TKサテライト群において反復投与後に光照射を実施する場合、反復投与、週齢及び採血が光毒性評価に及ぼす影響を考慮する必要がある。本研究では、科研製薬、LSIメディエンス及び武田薬品工業の3社において、反復投与及びTK採血による薬物誘発性光毒性評価への影響を一般毒性試験で汎用されるSprague-Dawley(SD)ラットを用いて検討した。<br>【方法】各施設において投与開始時6週齢の雄又は雌性SDラットにlomefloxacin hydrochloride(LMFX)を30及び100 mg/kgの用量で単回又は8日間反復経口投与し、最終投与日の投与1時間後(Tmax)に麻酔下で腹部又は背部皮膚に光照射した。照射2、24、48及び72時間後に各照射部位の皮膚反応を観察し、Draizeの判定基準に従って皮膚評点をつけた。また、反復投与群では投与初日及び7日に採血を行い、雄ではTK評価を実施した。<br>【結果・考察】単回及び反復投与のいずれにおいても、各施設においてLMFXの光毒性を検出することができた。また、投与初回と7回投与後の各TKパラメータは同等であった。<br> 本研究においてTK採血を伴う反復投与後でも単回投与時と同様にLMFXの光毒性を評価可能であったことから、SDラットを用いた一般毒性試験のTKサテライト群における光毒性評価の可能性が示された。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680526837376
  • NII論文ID
    130006582084
  • DOI
    10.14869/toxpt.44.1.0_p-240
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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