視力特性を用いたかすみ度の定量化

書誌事項

タイトル別名
  • Haze estimation of crystalline lens by visual acuity measurement

説明

白内障は老眼と同様に視覚系における老化現象のひとつである。白内障が進行すると、水晶体の白濁化により、視力の低下がおこりうる。これは眼球内での散乱光の増加が視力の低下を招くからである。またより明るい環境であればより視力が低下すると考えられる。本研究ではこの原理を用い、視力を水晶体のかすみと散乱光の関数として測定することでより簡単に白内障の度合いを測定する方法を提案する。散乱光を作るためにリング状のLEDを眼の前に置き、それを頭頂部に開口のある半球で覆った。そしてLEDと眼の間にかすみフィルターを置き、かすみ度を操作した。実験結果として、散乱光が増加すると視力が低下することがわかった。またその低下率もかすみ度が高くなるとよりおおきくなるという結果を得た。このことから散乱光が増加したときの視力の低下率を測定することにより、複雑な検査を受けることなしで白内障患者のかすみ度合いを測定することができる。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680527054336
  • NII論文ID
    130006954212
  • DOI
    10.11515/ieijac.39.0.63.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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