分光反射率・透過率絶対校正装置の開発

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タイトル別名
  • Development of absolute spectral reflectance and transmittance calibration facilities

抄録

測光・測色・放射測定において、材料の光学特性に関する標準は、光源・放射源や検出器の標準と並んで、校正のトレーサビリティにおいて極めて重要な役割を担っている。我々はこれまでに、1)積分球に基づく絶対反射率測定法の開発による、可視域の分光拡散反射率標準の確立および国家標準にトレーサブルな標準白色板の校正体系の構築、2)分光拡散反射率標準の紫外域および近赤外域への拡張のための研究開発、などを行ってきたが、分光(正)反射率や、変角測定に基づくBRDF(二方向反射率分布関数)などの標準に対するニーズも強い。一方、分光透過率についても、分光光度計などの校正基準としての用途や、測光器やフィルタ放射計の評価における構成要素としての重要性から、同様に国家標準にトレーサブルな体系を確立し運用することが強く求められている。国際整合性については、1999年に行われた基幹比較(CCPR-K6)で明らかとなった問題の解決を目的として、2巡目の基幹比較が近く実施される計画となっている。このように、材料の光学特性の測定を支える基盤的な測定標準として、分光反射率および分光透過率関連の諸量について、総合的に国家標準およびトレーサビリティ体系を構築・運用する事が必要である。そのための装置開発の第1段階として、今回、分光拡散反射率の絶対校正用の装置をベースに各種機能を追加し、分光反射率・透過率絶対校正装置として新たに構築した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680529493888
  • NII論文ID
    130006954568
  • DOI
    10.11515/ieijac.43.0.135.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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