ホモアダマンテンが縮環したシクロペンタジエニルカチオンの発生と性質

書誌事項

タイトル別名
  • Generation and Properties of a Cyclopentadienyl Cation Annelated with Homoadamantene Frameworks

説明

強固なシクロアルケン骨格の縮合は、環状π共役系カチオン種を安定化する方法として有効である。本研究では、2個のホモアダマンテン骨格が縮環したシクロペンタジエニル (Cp) カチオンの発生と反応について検討するために、前駆体として新たに合成した塩化物の i) メタノリシス、および ii) ジクロロメタン中でのAg+またはB(C6F5)3による塩化物イオンの引き抜き、を行なった。その結果、i)の条件ではCpカチオンは骨格転位することなくメタノール分子に捕捉され溶媒置換体を与えるが、ii)の条件ではこのカチオンが反芳香族性を避けるためにホモアダマンタン骨格の転位を起こし、安定なアリルカチオンを与えることが明らかとなった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680530618624
  • NII論文ID
    130004646356
  • DOI
    10.11494/kisoyuki.55.0.24.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ