シュミット転位反応・断片化反応の経路に関する理論的研究
書誌事項
- タイトル別名
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- A Theoretical Study for the Reaction Pathways of the Schmidt Rearrangement and Fragmentation of Iminodiazonium Ions
説明
シュミット反応ではベックマン転位と同様に,置換基の構造によって転位だけでなく断片化反応が起こると予想される。本研究では,生成物の切り替わりがどのようにして生じるのかを明らかにするため,置換ベンジルメチルケトンにおけるシュミット反応の経路を理論計算によって解析した。この反応では,ベックマン転位の理論計算と同様に,置換基が電子供与性になるにつれて転位経路から断片化経路へと機構が変化した。また,シュミット反応の中間体であるイミノジアゾニウムイオンの構造にはsyn体とanti体の二種類の構造が存在し,ベックマン転位では得られなかった新たな反応経路を求めることができた。
収録刊行物
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- 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集)
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基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 57 (0), 28-28, 2007
基礎有機化学会(基礎有機化学連合討論会)
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680531790720
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- NII論文ID
- 130004646450
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可