1,4-ジシアノナフタレン-<I>N,N</I>-ジメチルアニリン連結Dyadの結晶状態における分子間エキシプレックス生成

書誌事項

タイトル別名
  • Intermolecular Exciplex Formation of a Dyad of 1,4-Dicyanonaphthalene and <I>N,N</I>-Dimethylaniline in the Crystalline State

説明

1,4-ジシアノナフタレンとN,N-ジメチルアニリンをエーテル結合で連結したDyad化合物(1)は希薄シクロヘキサン中では無色であり,また,320 nmで光励起するとモノマー蛍光はほとんど観測されずに,550 nm付近に典型的な分子内エキシプレックス蛍光を示した.一方,1の結晶はオレンジ色で,X線結晶解析により1,4-ジシアノナフタレンとN,N-ジメチルアニリンの芳香環が分子間でface-to-face型に重なった構造が示された.また,KBr錠剤中で測定した拡散反射スペクトルは350-500 nmに幅広い吸収を示し,その蛍光が溶液中の蛍光とほぼ同じ550 nmに観測された.これらの結果から,結晶状態では分子間で電荷移動錯体を形成し、これを光励起したときに分子間エキシプレックスを生成するものと推定した.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680531820800
  • NII論文ID
    130004728987
  • DOI
    10.11494/kisoyuki.2009.0.357.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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