ピリジン誘導体におけるボランカチオン塩基性度

書誌事項

タイトル別名
  • Boron cation basicity of pyridines derivative

説明

ニ置換ボロンカチオンは、高い求電子性のために溶液中においてその構造と性質に関する知見は得られていない。気相においては安定に存在し、その性質を検討することが可能となる。そこでピリジン誘導体に対するジメトキシボランカチオン塩基性度(BCB)をイオン配位子交換反応により決定した。BCBを対応するプロトンの気相塩基性度と比較するとよい3位または4位置換体に限ればよい直線相関が得られ、その傾きは0.81となった。2-置換ピリジンは3-, 4-置換ピリジンに基づく直線から下方へのずれを示し、プロトンに比べ大きな塩基性度の減少が認められた。この不安定化の原因は、立体障害を避けることによって生じるπ軌道の重なりの減少によるものであることが示唆され、理論計算による結果からも支持された。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680531904896
  • NII論文ID
    130004646462
  • DOI
    10.11494/kisoyuki.57.0.39.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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