SN2反応におけるα効果の再考:α求核種は本当に反応を加速するか
書誌事項
- タイトル別名
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- alpha-Effect in SN2 reactions revisited: Do alpha-nucleophiles accelerate SN2 reactions?
説明
求核中心の隣(α位)に非共有電子対を持つ原子を有する求核種(α求核種)がその塩基性から予想されるよりも高いSN2反応性を示す現象は、α効果として古くから知られている。α効果は溶液反応においてのみ観測される事から、溶媒効果が重要な役割を果たしていると推定されてきた。今回、12種類の求核種と RX(R = Me, Et, i-Pr; X = F, Cl)との反応の高精度理論計算によって、α効果の再検討を行った。その結果、α効果は気相でも存在すること、その大きさは遷移状態の早期−晩期性やdeformationエネルギーなど、遷移状態の性質によって支配されることを明らかにした。発表では、伝統的なα効果の実体について検証し、その本質について議論する。
収録刊行物
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- 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集)
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基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 18 (0), 47-47, 2006
基礎有機化学会(基礎有機化学連合討論会)
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680532059264
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- NII論文ID
- 130004645144
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可