1,2-ジハロエタンにおけるGauche効果と配座支配因子

書誌事項

タイトル別名
  • Gauche Effect and Control Factors of Conformation in 1,2-Dihaloethanes

説明

1,2-二置換エタンのように配座異性体を有する鎖状化合物では一般に, gauche体よりもanti体の方が安定に存在し,その理由として,置換基 間の立体反発が主な要因として考えられている. 塩素や臭素が置換基である場合にもanti体が安定配座として存在するが, 置換基がフッ素である1,2-ジフルオロエタンでは逆に,gauche体の方 が安定に存在することが実験により知られている.このgauche効果と 呼ばれる現象の要因を探るため,1,2-ジハロエタンについて分子軌道計算 を行い,分子の構造や電子状態についての検討を行った. その結果,ハロゲン原子の非共有電子対の非局在化と,結合間における 電子の超共役安定化効果によって,1,2-ジハロエタンの配座安定化が 支配されていることが明らかとなった.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680532083456
  • NII論文ID
    130004645170
  • DOI
    10.11494/kisoyuki.18.0.70.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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