大環状オリゴ(チオフェン・エチニレン)およびその関連化合物の合成と性質

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タイトル別名
  • Synthesis and properties of macrocyclic oligo(thiophene-ethynylene)s and related compounds

抄録

新規大環状化合物として、アセチレン拡張型の大環状オリゴチオフェン1の合成を検討した。各末端にホルミル基を持つオリゴ(2,5-チオフェン・エチニレン)誘導体2のMcMurryカップリング反応により環状前駆体3を合成した。また3の二重結合部位に対する臭素化・脱臭化水素化により非常に対称性の高い1への変換に成功した。<br>新規大環状化合物1,3および関連する鎖状オリゴマーについては各種スペクトルによりそれらの性質を調べ、比較検討した。その結果1は高いドナー性を持つことがわかった。さらに1,3は特徴的な平面型分子であるため、STMによる単分子の観測や溶液中のゲスト分子に対する包接挙動の調査を行っていく予定であり、その結果についても報告する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680532621824
  • NII論文ID
    130005011247
  • DOI
    10.11494/kisoyuki.17.0.88.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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