16πポルフィリンの合成と構造

書誌事項

タイトル別名
  • Syntheses and Structures of 16pai Oxidized Ocatalkyltetraphenylporphyrins

説明

環周辺の立体障害のために骨格が歪んでいるオクタエチルテトラフェニルポルフィリン(OETPPLi2)とSOCl2の反応の生成物が、酸化されたOETPP骨格を有することを見いだした。この錯体のX線構造は、原系のOETPPH2と比較してもさらにひずんだ骨格を有していることが確かめられ、電通大岩崎・橋爪先生による詳細な解析の結果、N-Hを持たないことも確認できた。また、この錯体の骨格の結合長から、明らかな結合交替が観測され、この錯体が16π電子骨格を有することがわかった。これはポルフィリン骨格そのもののの酸化体であり、反芳香族16π骨格を有するポルフィリンとしての初めての単離例である。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680532624256
  • NII論文ID
    130005011245
  • DOI
    10.11494/kisoyuki.17.0.86.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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