5fsパルスレーザーによる[3,3]-シグマトロピー転位反応の遷移状態分光
書誌事項
- タイトル別名
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- Direct observation of the transition state during [3,3]-sigmatropic rearrangements with a 5-fs pulse laser
説明
我々は誘導ラマン過程を利用することで、5fsパルスレーザーにより熱反応をトリガーできることを見出した。そこで、アリルビニルエーテルのクライゼン転位反応に伴う分子構造の変化を直接観測し、反応機構を明らかにすることを試みた。その結果、以下に示す3段階の反応であることを明らかにした。(1)C-O結合長増加に伴う、bis-allyl構造を有する中間体の生成。(2)弱いC-C結合生成に伴う、芳香族性を有する6員環構造中間体の生成。(3)協奏的なC-O結合開裂とC-C結合生成に伴う、アリルアセトアルデヒドの生成。
収録刊行物
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- 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集)
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基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 2009 (0), 11-11, 2009
基礎有機化学会(基礎有機化学連合討論会)
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680533557888
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- NII論文ID
- 130004728714
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可