婦人服地の標準条件計測下での最適シルエットデザインの判別
書誌事項
- タイトル別名
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- Determination of optimum silhouette design for ladies' garment fabrics based on measurements made under the standard conditions for fabric mechanical properties
抄録
目的 婦人服地の引張り特性値の計測は薄手布が多く存在するために、高感度条件で行われてきている。そのため、立体曲面を形成するテーラードタイプ、美しいドレープを形成するドレープタイプ、アンチドレープタイプであるハリタイプの最適な3つのシルエットタイプに婦人服地を分類するシルエット判別式は高感度条件で誘導されており、このシルエット判別式を使用して品質の客観的評価式[1]を導いてきている。本研究では、これまでに高感度条件でシルエット判別した婦人服地を使用して、引張り特性を標準条件でも計測し、標準条件計測下でのシルエット判別式の誘導を試みる。<BR> 方法 既にKES-FBシステムを使用して高感度条件で計測され、3タイプに判別されている婦人服地のうち398種を選んだ。この布の引張り特性値を標準条件下で計測した。さらにこの中から、シルエットにかたよりのないようにシルエットの境界にあるものも含めて150種選び出し、シルエット判別式を布の引張り、曲げ、せん断特性値、平面重を使用して判別分析により導いた。判別式誘導に使用しなかった248種を使用して誘導した判別式の妥当性について検証を行った。<BR> 結果 標準条件で導いた判別式による判別は3つのシルエットが全体の重心に偏る傾向がみられるが比較的良好である。高感度条件での従来式の方が広範囲に分布しており、境界領域も広いが、本研究により、標準条件計測下での布地のシルエットも判別可能となり、布の基礎的な情報を得ることができる。これまでに標準条件で計測された布に対しても適用でき、具体的な性能設計に生かすことが期待できる。<BR>文献[1] T. Inoue and M. Niwa, Journal of Textile Engineering, Vol. 55, No.1, 1~11 (2009)
収録刊行物
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- 一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
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一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集 62 (0), 107-107, 2010
一般社団法人 日本家政学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680533672448
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- NII論文ID
- 130006955065
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可