食品重量の目測における食事記録の効果

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タイトル別名
  • Effect of Training on Estimation of Food Intake by observation

抄録

【目的】食品重量を的確に把握できる能力を養っておくことは、献立の立案、栄養調査、栄養指導などさまざまな場面において要求される。 そこで、食品を目測する能力を向上させる方法を検討することを目的とし、その方法の一つとして「食事記録をつけること」を採り上げ、その効果を検討した。【調査対象】東京都のF専門学校の管理栄養士課程および栄養士課程に所属する女子学生70名とした。年齢は20_から_38歳であった。【調査方法】調査期間は平成17年7月である。調査対象70名である。その対象者を食事記録を記入する学生29名、食事記録を記入しない学生41名の2つのグループに分けた。食事記録は2週間を期間とし、料理名、食品名、使用量を記載させた。記入漏れなどの確認は毎日行った。その後、食品重量の目測テストを行い、両グループの推測誤差を比較検討した。目測テストに用いた食品はご飯、おにぎり、食パン、茹で青菜、じゃが芋の煮物、スクランブルエッグ、焼き魚、冷奴、味噌汁中の豆腐、葱(小口切り)、味噌汁中の葱など20品目である。【結果および考察】目測テストに用いた食品の多くの推測誤差は、両グループとも10_から_50%であった。炒めた豚肉の推測誤差は両グループとも70%前後であり、かさがあるように見えるためか目測しにくいようであった。ねぎ(小口切り)、味噌汁のねぎ(小口切り)の推測誤差は100_から_400%と非常に高く、重量の少ないものは目測しにくいのではないかと推察した。また、食事記録を記入した学生、記入しない学生の推測誤差を比較すると、全体的に食事記録を記入した学生の方が低く、実測値に近づく傾向を示した。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680533771264
  • NII論文ID
    130006955188
  • DOI
    10.11428/kasei.58.0.62.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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