Study on domestic fabric softeners (Part 13)

Bibliographic Information

Other Title
  • 家庭用柔軟仕上げ剤に関する研究 第13報
  • –Longlasting technology of fragrance–
  • -柔軟剤の残香性について-

Description

【背景】家庭用柔軟仕上げ剤は、衣類への柔軟性付与、静電気防止のために従来から使用されてきた。近年では、生活者の香りに対する意識の高まりを受け、香りの良さを訴求した製品が増加している。但し、生活者は単に香りが良いだけでは満足せず、より長く香りが続くこと(残香性)を求めている。<BR> そこで本報では、柔軟仕上げ剤の主基材であるカチオン性界面活性剤の構造が残香性に及ぼす影響を調べたので、その結果を報告する。<BR>【方法】綿タオルを処理布とし、柔軟仕上げ剤使用濃度10~100 ml/布1.5 kg、浴比20倍、水道水25℃の条件で、処理を行った。残香性評価は、脱水直後から乾燥7日後までの綿タオルの香り強度を6段階臭気強度法に準拠して官能にて評価した。<BR>【結果・考察】アルキル鎖の飽和/不飽和比率が異なるカチオン性界面活性剤でそれぞれ配合した柔軟仕上げ剤で綿タオルを処理し、残香性について評価を行った。結果、脱水直後の香り強度はいずれも同等であったのに対し、乾燥1日後から7日後では飽和比率が高いものは香り強度が高いことが分かった。また、それぞれの柔軟仕上げ剤で処理した際の、布への香料成分の吸着率を測定したところ、ほぼ同じ値が得られた。このことから、カチオン性界面活性剤のアルキル鎖の飽和比率が高いものの残香性が良好なのは、香料の揮発を抑制しているためと考えられる。

Journal

Details 詳細情報について

  • CRID
    1390282680534116480
  • NII Article ID
    130006955573
  • DOI
    10.11428/kasei.61.0.309.0
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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