住宅における洗濯空間に関する研究

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タイトル別名
  • A study of washing space in a house
  • 女子大生の家庭における洗濯機および各洗濯作業空間の実態から

説明

目的 近年わが国ではドラム式洗濯機の普及が進み、今後、洗濯空間や洗濯手法が変容すると思われる。今回、家庭における洗濯機の所有状況および洗濯作業空間の実状を明らかにすると共に、これらに対する意識との関連を把握し、洗濯作業空間計画に関する一資料を得ることを目的とする。<BR> 方法 2008年6月、2から3年次に在籍する女子大生の家庭を対象に、洗濯に関するアンケート調査および自宅と洗濯行動経路の図面を採取した。調査の内容は、家族構成や住宅の状況、洗濯機の所有状況、設置場所、洗濯を構成する各洗濯作業を行っている場、洗濯機購入および洗濯に関する意識などについてである。調査対象の回答数は99票である。<BR> 結果 所有している洗濯機は縦型洗濯機が81.8%を占め、ドラム式洗濯機は全体の15%、二槽式洗濯機は3.8%に過ぎない。なお、ドラム式洗濯機は集合住宅居住者に所有者がやや多い傾向が示される。洗濯機は洗面脱衣所に設置している家庭が73.7%であるが、家事室、洗濯室に設置している家庭も13.2%ある。洗濯物の乾燥方法としては、ドラム式洗濯機、浴室乾燥機をはじめとする乾燥機器を所持していても、「普段からよく使用する」という家庭は少なく1割にも満たない。一方で室内干しをする家庭が約半数を占めている。さらに、洗濯機を購入する際には、洗濯機本体の大きさや洗濯容量を第一に検討する家庭が多いが、ドラム式洗濯機ではこれらよりも音や乾燥機能を重視して選択している傾向が窺える。今後、住宅における洗濯機の設置場所と干し場など、各洗濯作業空間との連結の仕方に関する計画手法の検討が必要といえる。なお、本調査は鈴木淳子氏、長岡満里子氏の協力を得て行っている。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680534330880
  • NII論文ID
    130006955879
  • DOI
    10.11428/kasei.61.0.240.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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