Tシャツに関する世代間の相違

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タイトル別名
  • Differences between the generations concerning T-shirts

抄録

〈目的〉人は自分の外見から多くの情報を発するが、その意味するものはその人が属する国や地域、また経済的、教育的レベルによって身につけた価値観に影響される。特に被服や化粧、頭髪、装身具など、人工的に装飾できる部分については、それぞれの文化により捉え方に違いが生じる。また、同じ国や地域であっても、時代とともにその外見が表わす意味が変化することもある。ある時代の流行等、最初は奇抜・場違い等と評価されたものがいつか世間に容認され、やがて一般化する場合などだ。そのような事象のひとつとして、Tシャツに注目した。諸説はあるが、もとは男性の下着だったというTシャツも、現在の日本で男女を問わず広く着用されている。その現状を調べることを目的とした。〈方法〉千葉県の女子短期大学生と母親に対しアンケート調査を行い、世代による違いを比較した。調査時期は2005年1月。質問内容は、着用頻度、所持数、着用目的(場面)、場面ごとの着用に対する考え方、Tシャツから連想する事等の10項目。〈結果〉着用目的(複数回答)を比較すると、「部屋着として」は両世代ともほぼ8割の着用が見られた。最も差が見られたのは「パジャマとして」で若い世代では7割余、母親世代では5割余であった。また、着用場面についての問いに対しては、冠婚葬祭等は両世代ともふさわしくないと考えているが、ビジネスウエアとしての考え方には差がでた。「かまわない」との回答が、男性の着用(通勤時にジャケットの中に着る)に対してはどちらも3割ほどだが、女性の同条件では若い世代がやはり3割程度なのに対し母親世代では7割の賛同が得られた。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680534412672
  • NII論文ID
    130006956018
  • DOI
    10.11428/kasei.57.0.141.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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