Effects of domestic waste on germination of plants and behavior of killifish
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- Sen Hiromi
- Iida Women`s Junior College
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- Takase Yatsumi
- Iida Women`s Junior College
Bibliographic Information
- Other Title
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- 生活排水が植物の発芽およびメダカの行動に及ぼす影響
Abstract
〔目的〕 近年,個人住宅における下水道整備が完備されつつある。しかしながら,その割合はまだ100%には達しておらず,一部の生活排水が生態系へ流出しているのが現状である。本研究は,流出した生活排水が生物体にどのような影響を及ぼすのかを明らかにすることを目的として行った。<BR> 〔方法〕 植物体への影響は,キュウリ・ダイコン・コマツナの発芽試験を行うことによって調べた。動物体への影響は,人工孵化したメダカを飼育した際の水温・pH・行動変化を観察することによって調べた。いずれの試験も,蒸留水と実際の流出点で採取した生活排水の両者を用いて比較検討した。さらに,生活排水中の界面活性濃度をMB法で測定し,LAS濃度に換算して同濃度のLAS(ハード型およびソフト型)溶液中で飼育した場合についても観察を行った。<BR> 〔結果〕 キュウリ・ダイコン・コマツナの発芽に対する生活排水の負の影響は見られなかった。一方,メダカへの影響は,顕著であった。蒸留水中のメダカは,23日間の実験期間を通して,ゆったりと泳いでいた。しかしながら,生活排水中のメダカは,飼育後9日目に直線的にすばやく動くものが現れ(異常行動の出現),その後16日目に旋回するものも出現した。生活排水で23日間飼育した場合の異常行動を示す割合は25%であった。その後,24日目にメダカを蒸留水中に移したところ,さらに異常行動を示す割合は増加し,飼育開始から40日目の異常行動を示す割合は87%であった。その後,43日目に異常行動は消失した。LAS溶液で飼育した場合には,ハード型およびソフト型共に,異常行動の出現時期が生活排水の場合より早かったものの,その出現頻度は少なく,消失時期も早かった。
Journal
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- Abstracts of Annual Congress of The Japan Society of Home Economics
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Abstracts of Annual Congress of The Japan Society of Home Economics 59 (0), 148-148, 2007
The Japan Society of Home Economics
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680534471040
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- NII Article ID
- 130006956109
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed