わが国における若者の食習慣と食料消費の特徴

書誌事項

タイトル別名
  • Characteristic of dietary habits and food consumption among young generation in Japan

説明

【目的】 現在,わが国はフードシステムの発展により,豊かで便利な食生活を享受できるようになった一方で,朝食を摂らない若者や個食の増加など食習慣の乱れや,栄養バランスの偏り,生活習慣病の増加,食料の海外依存,食べ残しの増加など様々な問題が生じている。本研究の目的は,とりわけ食生活における問題の指摘が多い若者の食習慣および食料消費パターンの特徴を明らかにし,今後の食育の方向性を検討する上での基礎資料とすることである。<BR>【方法】 1)食習慣については,朝食の欠食率に関するコーホート分析を行い,ダミー変数を用いて,時代効果,年齢効果,世代効果に分離した。2)食料消費パターンについては,2005年の年齢階級別・性別の食料摂取量からクラスター分析を行った。分析に用いた資料は,厚生労働省「国民健康・栄養調査(国民健康調査)」(1975-2005)である。<BR>【結果】 コーホート分析から,時代効果は2005年が欠食率を引き上げる効果を強く示した。年齢効果は20代と30代の若者が高く,世代効果は若い世代での効果が高かった。また,男女の違いも顕著に示され,男性の方が欠食率を非常に高める効果を示した。クラスター分析から,女性の食料消費パターンは20代30代において非常に類似していたが,男性は30代と40代が近いパターンを示した。10代後半の食料消費パターンは他の世代とは大きく異なり,また男女の違いも大きいことが示された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680534611712
  • NII論文ID
    130006956280
  • DOI
    10.11428/kasei.61.0.150.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ