A Study on the reuse and recycle of the used lumbers

Bibliographic Information

Other Title
  • 解体木材の再利用・再使用に関する調査
  • The result of a questionnaire to dweller
  • -居住者を対象として-

Description

【目的】本研究では、解体木材の再利用・再使用について、なるべく原形に近い形での再利用・再使用方法を検討することを目的としている。ここでは、居住者の解体木材の再利用・再使用に関する意見や意識について、住宅の手入れやリサイクルに関する実態等のかかわりを調べ、再利用・再使用方法を検討した。【方法】昭和40年代に整備された住宅地および町並み保存への取り組みのさかんな古くからの住宅地に居住する居住者を対象として、アンケート調査を行った。有効回答数は215であった。【結果】現在の住まいに使われている部材について、回答者の約半数は「再利用できると思う部材がある」と答え、築後10年未満の比較的新しい住宅および築後40年以上の住宅の居住者が多かった。一方、回答者の約4割は「再利用できる部材はなし」と回答し、その理由として「再利用するほどの部材はない」が高い割合であげられた。廃棄物の削減や生活用品のリサイクルに関して、日常的に心がけている居住者は多く、具体的には、「ごみの分別回収」や「ものを修理して長く使う」など、モノの使用や廃棄の段階での取り組みが多く、「中古品の利用」や「リサイクル製品の積極的購入」といったモノの購入段階での取り組みは少なかった。また、解体木材の再利用について、「自分の家のなら使いたい」という意見が多くあげられたことから、解体木材の過去の使用場所、使用者などが明らかでないと再利用されにくいことがわかる。一方、「使いたくない」の理由をみると、「強度や耐久性、安全性などが不安だから」が多くあげられ、解体木材の性能面への不安が大きいことがわかる。今後、解体木材に関する幅広い情報が求められるが、日頃からの材の手入れや補修、循環利用や環境問題への意識など、居住者自身を中心とした身近な分野からの取り組みも必要である。

Journal

Details 詳細情報について

  • CRID
    1390282680534939648
  • NII Article ID
    130006956663
  • DOI
    10.11428/kasei.57.0.243.0
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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