野菜の好き嫌いと家庭での料理方法について

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タイトル別名
  • Examination about the vegetable faddiness and the vegetable cooking in homes

抄録

目的 こどもの食生活上の問題のひとつとして、野菜嫌いがあげられる。本研究では、学年に伴う野菜の好き嫌いの変化を把握し、家庭での野菜の料理方法との関連を明らかにすることを目的とした。<BR> 方法 2005年11月に福島市内の小学生とその保護者を対象として質問紙調査を行い、回答のあった2年生112名、4年生123名、6年生93名を集計・分析した。小学生には13種の野菜の写真を呈示し、食経験・名前の認知・好き嫌いの有無をたずねた。保護者には、本人及びこどもの嫌いな野菜、こどもの野菜嫌いに対する保護者の姿勢、9種の野菜の家庭での料理方法についてたずねた。<BR> 結果 いずれの学年でも95%以上の小学生に食経験はあったが、シュンギクやセロリでは低学年ほど名前を知らなかった。嫌いな野菜としては、ピーマン、ナス、トマトがあり、学年による差は見られなかった。嫌いな理由では味が最も多く、テクスチャーや外観などもあげられた。好きな野菜はカボチャ、キャベツ、ニンジン、トマト等であり、高学年ほど好きの回答率は高かった。保護者の25%に野菜嫌いがあったが、そのうち半数以上は自分が嫌いな野菜でも食卓に並べると回答した。また保護者はこどもの野菜嫌いをよく把握しており、60%が時々改善するように心がけていた。80%以上の家庭でピーマンを野菜炒め、酢豚に入れていたが、ハンバーグやマカロニサラダ、ポテトサラダに入れるのは20%以下であった。こどもの野菜嫌いをなくすように心がける保護者では、ハンバーグにピーマンを入れる比率が高い傾向にあった。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680535249024
  • NII論文ID
    130006957001
  • DOI
    10.11428/kasei.59.0.59.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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