夏期休暇中の女子学生の食行動

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タイトル別名
  • Dietary Behavior of Female University Students in Summer Vacation

抄録

【目的】大学生の生活における非日常の時期として、夏期休暇中を選択し、女子学生の連続した2日間の生活時間調査と食事調査を実施し、生活時間における食事時間の位置づけの変化、食事内容および食事形態について検討を行った。【方法】女子学生(延べ225名)に1999~2002年の4カ年について、夏期休暇中の連続した2日間の生活時間と食事記録を記入してもらった。喫食状況、食事時間の分散、食事パターン別喫食割合(国民生活センター調査に準じる)、内食・中食・外食の実態および共食状況について単純集計を行い、さらに、分散度について解析を行った。【結果】欠食率は朝食の欠食率が昼食、夕食に比べ15.6%と若干高かった。1時間ごとの喫食件数と三食の食事時間分布から喫食状況をみると、4ヵ年とも8時、12時、19時にピークが認められた。食事時間分布の分散状況をみると、夕食の分散が最も大きかった。食事内容を知る目的で食事パターン別の喫食時間分布からみると、朝食では主食+副食1品のBパターンが21%と多く、夕食では主食+副食2品のAパターンが24.3%と多かった。昼食では、カレーなどの一品料理のCパターンが22.5%、菓子パンやおにぎりのようなスナック類のDパターンが23.5%と簡便な食事形態である2パターンの割合が多かった。また、菓子、飲物などのEパターンは15~16時にピークを示し、夏季ということもあり茶類が多く見られた。内食・中食・外食の分類を見ると、朝食と夕食に占める内食割合は85%および75%と極めて高かった。そこで、内食における共食状況をみると、朝食では孤食の割合が62%と高値を示し、逆に夕食では家族との共食の割合が62%と高値を示した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680535907584
  • NII論文ID
    130006957438
  • DOI
    10.11428/kasei.55.0.121.1
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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