Inhibition of docosahexaenoic acid on the TNF-induced cell death

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  • TNF誘導の細胞死に対するドコサヘキサエン酸の抑制作用

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【目的】ドコサヘキサエン酸(DHA)を脂肪膜リン脂質に多く取り込ませた単球系培養細胞では、炎症性サイトカインである腫瘍壊死因子(TNF)によって誘導されるアポトーシスが抑制されることを報告してきた。今回は、マウス皮下組織細胞であるL929細胞における細胞死に対しても同様な抑制作用が見られるのか、またDHAはどのような細胞死に対して抑制効果を示すのかについて検討した。【方法】L929細胞にDHA-牛血清アルブミン(BSA)複合体を添加して24時間培養後、TNFで細胞を刺激した。細胞死は、Cell Counting Kit-8によるviability assay、蛍光顕微鏡下での形態観察、アガロースゲル電気泳動法等により評価した。細胞膜リン脂質の脂肪酸組成は、ガスクロマトグラフィーで分析した。【結果】L929細胞においても、DHAは濃度依存的に細胞膜リン脂質に取り込まれ、DHA を添加していない細胞(コントロール)のリン脂質中のDHAが2%であるのに対し、DHA を25μM添加すると24時間後には13%に増加した。またDHA添加濃度を増加させると、TNFに対する細胞傷害がより少なくっており、コントロールのviabiilityが20~25%であるのに対し、DHA添加(25μM)細胞では50~60%であった。さらに、この細胞死をアガロースゲル電気泳動法で分析したところ、DNAの断片化は検出されず、典型的なアポトーシスではない細胞死に対してもDHAは抑制作用を示すことが明らかとなった。アクチノマイシン共存下でのTNF誘導細胞死に対するDHAの効果についても検討中である。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390282680535953536
  • NII Article ID
    130006957510
  • DOI
    10.11428/kasei.55.0.167.1
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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