The evaluation methods for crease recovery of suiting fabrics

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  • スーツ地の防しわ性の評価方法

Description

目的 布の防しわ性を評価する方法として、従来からモンサント法をはじめとしていくつかの方法がある。これらの防しわ性評価方法に、新たにレーザーを用いた非接触での測定方法を加え、得られた結果を、スーツ地の物理特性、風合い特性と比較することで、スーツ地のしわにかかわりの深い要素を特定することを目的とした。 <br> 方法 試料はウール100%29種、ポリエステル混紡布21種の、番手、込数など組成が異なる紳士スーツ地用織布計50種である。KES-Fを用いて、各試料の力学的特性、表面特性を測定した。また、JIS法、IWS法、ニッケビジュアル法(NV法)、レーザー法で試料の防しわ性を測定した。レーザー法とはシームパッカリングの測定を応用した非接触の防しわ性測定方法である。レーザー変位計を用いて試料表面にレーザー光を走査し、試料までの距離、すなわち実測の表面形状を捉えてこれを積分することで波高の平均値および平均偏差値を求める。 <br>結果 それぞれの防しわ性測定法の結果を比較すると、それぞれに特徴があるが、IWS法とNV法、レーザー法に類似した傾向が見られた。また、スーツ地の防しわ性には繊維素材及び織密度が大きく寄与していることが明らかになった。今回使用した評価法の中ではIWS法、NV法、レーザー法変化率の結果において、特に引張特性、せん断特性に関わる物理特性値やその組み合わせ値、仕立て映え、風合いにかかわる客観評価値との相関がみられた。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390282680536543616
  • NII Article ID
    130005484207
  • DOI
    10.11428/kasei.67.0_131
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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