ハラール食調理対応ガイドによる異文化理解度調査

書誌事項

タイトル別名
  • A study on understanding of different cultures by the preparations guide of halal food
  • ハラール食の普及に向けて
  • for the spread of halal food

説明

目的 グローバル社会における宗教上の文化の違いや食の禁忌に対応して栄養指導や食事管理ができる管理栄養士育成を目指して、ハラール食調理対応ガイドを作成し、ハラール食調理対応ガイドによる食における異文化の理解に関して調査を行った。 方法 ハラール食調理対応ガイドを作成し、岡山県立大学栄養学科2・4年次生を対象に、ハラール食調理対応ガイドによる異文化理解度に関するアンケートを自己記入式で2014年10~12月に実施した。配布数76部、回収数76部(回収率100.0%)、有効回答率は100.0%であった。得られた回答は統計処理ソフトSPSS(19.0)を用いて分析を行った。 結果 学年別では4年次生の方がハラール食について認知度が高く内容についてより理解できていた。イスラム教で禁止されていると思う食品について、2年次生では肉類と調味料類で正答率が100%にならず、2年次生・4年次生共に食品の生産・流通過程を含む設問でかなり誤答がみられた。ハラール食を扱う際に行ってはいけない行為についての設問では、4年次生がより理解できており、臨地実習等の実践的な経験をしたことによると考えられる。ハラール食調理対応ガイドを実際に活用する前段階として、食育教材等によって異文化理解に関する基礎知識を得ることが必要であり、ハラール食品の普及には異文化への理解を深め互いの文化を尊重し合う姿勢がきわめて重要であることが示唆された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680536623360
  • NII論文ID
    130005484358
  • DOI
    10.11428/kasei.67.0_171
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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