上衣の仕上げ寸法の見え方に及ぼす色の影響

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タイトル別名
  • Effect of different color on apparent finishing size of a upper garment

抄録

目的 衣服の色・柄・デザインは,既製服を購入する際に最も着目する点である。特に色は,個人の嗜好やその年の流行色との関係が深い。しかし,実際に衣服を着用すると,見た目と異なるイメージを持つことがある。そこで本研究では,同一サイズの仕上げ寸法であるが,色の異なる上衣を用いて人台に着用させた状態で観察した場合の,仕上げ寸法の見え方の違いを検討した。さらに,色の異なる上衣のイメージについてもSD法により調査した。 <br>方法 同一のデザインであるが色の異なるチュニック3着を用いて,同一サイズの人台に着用させ,それぞれ正面から見た場合の仕上げ寸法の見え方の大小について測定を行った。シェッフェの一対比較の中屋変法により分析を行った。同時に,11の服装評価用語を用いてSD法によるイメージを調査した。服装評価用語は,女性ファッション誌の中から比較的多く使用されていた用語「大人な」,「かわいい」,「レトロな」,「上品な」,「リッチな」,「シンプルな」,「マニッシュな」の7つの用語を選定した。また,色の感情効果から「暖かい」,「派手」,「軽い」,「好き」の4つの用語を選定した。女子大生21名を対象として平成23年12月に調査を実施した。 <br>結果 正面から観察して調査を行い,分散分析した結果,F0=17.67となり1%の危険率で,色の異なる3着のチュニックの仕上げ寸法の見え方に違いが認められた。ベージュ>ディープレッド>ダルブルーとなり,ベージュが最も大きく見えた。SD法によりイメージ調査をした結果, 9つの評価用語において危険率1%で違いが認められた。  <br>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680536634624
  • NII論文ID
    130005470282
  • DOI
    10.11428/kasei.64.0_44
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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