靴の素材が着用時の快適性におよぼす影響
書誌事項
- タイトル別名
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- Effect of Footwear Materials on Comfort
- -季節による着用感の変化―
抄録
目的 衣服のボーダレス化により、若年者を中心に年間を通してブーツを着用する傾向にある。ブーツを着用することにより足がほぼ密閉状態になるため、季節によっては靴内の環境が不快な状態になると考える。そこで、靴内の快適性を保つ素材を明らかにするため、季節による素材の機能性の評価を、靴内気候シミュレーション装置を用いて測定した。さらにブーツを春、夏、秋、冬の屋外において着用し靴内の快適性を評価した。<br>方法 試料は表材としてシープ靴用甲革2種類、裏材としてフリース、メッシュ、皮革、合成皮革を用いた。これらの表材と裏材を組み合わせて2枚重ねにし、20℃、65%RH(春、秋)、31℃、60%RH(夏)、6℃、70%RH(冬)に設定した人工気候室において、靴着用時の状態をシミュレーションした装置により実験を行なった。次いで成人女子10名を被験者として、普段着用しているブーツを用い、つま先部分にワイヤレスの温湿度センサーを入れ、歩行時(20分間)と安静時(歩行前20分、歩行後30分)のブーツ内温度と相対湿度を測定した。またブーツの着用感は5段階による官能評価を行なった。<br>結果 1)靴内気候シミュレーション実験の結果、測定環境にかかわらず合成皮革と組み合わせたものは温度と湿度が高く、熱流は低いのに対して、皮革は温度と湿度が低く、熱流はやや高い傾向がみられた。2)ブーツの着用実験では、合成皮革が使用されているものは、季節を問わず靴内の温度、湿度が高かった。これらの春と夏の官能評価は温冷感、不快感、湿潤感、発汗状態が高いものもみられたが、秋と冬は比較的快適な状態であることが明らかとなった。
収録刊行物
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- 一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
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一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集 64 (0), 100-, 2012
一般社団法人 日本家政学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680536661248
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- NII論文ID
- 130005470088
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可