Diffuse-type Tenosynovial Giant Cell Tumor(D-TGCT)2例の治療経験

説明

【緒言】Diffuse-type Tenosynovial Giant Cell Tumor(D-TGCT)は比較的稀な疾患であり、Extraarticular Pigmented Villonodular Synovitis、Pigmented Villonodular Bursitisなどともいわれる。今回われわれは大腿遠位部に発生したD-TGCTを2例経験したので報告する。 【症例】20歳と62歳の女性。2例共に膝関節に接して存在し、関節外に発生した稀なD-TGCTであった。10cmを超える大きさで、MRIでは内部不均一で、Gdで強くenhanceされ、またTlシンチでも強い集積を認めwash out不良なため悪性との鑑別が問題であった。 【考察】現在WHO分類、Enzinger&Weiss分類ではTGCTはSynovial tumorの良性腫瘍に分類され、localized type とdiffuse typeとに分けられる。Localized typeは結節性に増殖し別名giant cell tumor of tendon sheathといわれ、手に好発する。Diffuse typeは関節外のPVSといわれ、びまん性に増殖し主に大関節(膝、手関節)に好発する。関節内から発生しているものがほとんどで、完全に関節外に存在するものは稀である。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680536853760
  • NII論文ID
    130006958099
  • DOI
    10.11359/cjaost.105.0.274.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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