環境に配慮した柿渋染色布に関する研究
書誌事項
- タイトル別名
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- Study on the Knitted Cotton Fabrics Dyed with Persimmon Juice Considering Environment
抄録
目的 柿渋は古くから防腐剤や強度安定剤として、人々の生活の中で使用されてきた。成分である柿タンニンは消臭性や抗菌性が期待できる。本研究では堅ろうで消臭性の高い柿渋染色布の調製を行った。<br>方法 試料布としてJIS染色堅ろう度試験用綿金巾とシルケット加工綿布をカチオン化処理して用いた。染色にはみます柿渋原液(三桝嘉七商店(株))を3倍希釈で用い、媒染には硫酸銅を2%o.w.f.で用いた。カチオン化処理、柿渋染色、媒染を組み合わせて各種染色布を調製した。JIS法に基づいた洗濯、汗、摩擦、耐光堅ろう度試験、検知管法による消臭性試験を行った。また分光光度計で透過率を求め、アパ対協法に従い紫外線遮蔽率を算出した。<br>結果 前処理、重ね染め、媒染を繰り返して色味の異なる染色布を得ることができた。洗濯、汗堅ろう度試験では、汚染堅ろう度は高かったが、変退色堅ろう度は未媒染布で濃色化した。摩擦試験(湿潤)で堅ろう度が低くなった。耐光堅ろう度は実用範囲内だった。アンモニアと酢酸に対する消臭性は高く、特にカチオン化処理と銅媒染を加えた布が高くなった。重ね染めや媒染により紫外線遮蔽率の高い染色布が調製できた。以上の結果から、柿渋染色布は独特の色味、比較的高い堅ろう性、各種機能性を持つことがわかり、今後は、堅ろう性が低かった項目の再検討を行い、高齢者衣料や寝具類などへの展開を図っていく。
収録刊行物
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- 一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
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一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集 69 (0), 105-, 2017
一般社団法人 日本家政学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680536947456
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- NII論文ID
- 130006958206
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可