中学生の食生活ダイアリー調査

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タイトル別名
  • Diet diaries study of junior high school students
  • ―共食と食生活QOLに着目して―
  • Focus on family meals and meal-related Quality of Life

抄録

<br><br>目的 中学生は心身ともに成長が著しい第2発育急進期であり,この時期の食生活は極めて重要である.特に,精神的な発達という観点からは,食事の環境も含めた食生活QOL (食生活に対する楽しさや満足度) が子どもの心身の健康に関連することが報告されており (表, 2009),食生活QOLを高めることは中学生にとって重要な課題である.そこで本研究では,共食と食生活QOLに着目し,中学生の食生活の実態を明らかにすることを目的とした.<br>方法 岐阜県と神奈川県の中学生を対象に1週間の食生活ダイアリー調査を実施し,朝食と夕食に関する回答を235名から得た.本調査は,食生活 (何を,いつ,誰と,どのように (手伝い,会話を含む)) と,食生活QOL (會退他, 2012) を改変した6項目を用いて行った. <br>結果および考察 共食人数に関しては,月~金曜日の平均人数 (自分以外) と比較して,日曜日の朝食が0.15ポイント,日曜日の夕食が0.53ポイント高い値を示した.会話に関しては,月~金曜日の平均得点と比較して,日曜日の朝食が0.25ポイント,土曜日と日曜日の夕食が0.21ポイント高い値を示した.食生活QOLに関しては,月~金曜日の平均得点と比較して,日曜日の朝食が0.61ポイント,土曜日の夕食が0.49ポイント高い値を示した.以上の結果より,家族と一緒に食事をする機会が増える日曜日の朝食と土・日曜日の夕食は,食卓での会話が弾み,食生活QOLが高まることから,中学生にとって重要な役割を果たすと考えられる.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680536953600
  • NII論文ID
    130005256357
  • DOI
    10.11428/kasei.68.0_92
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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