学校行事等と繋げる家庭科・住生活授業の提案

書誌事項

タイトル別名
  • Suggestions of the Class of Housing in Home Economics, Linked to a School Event

説明

<br><br>目的 先行研究やこれまでの自らの調査結果から、住生活の授業においても生徒間の共通体験に繋げて学習を仕組むことはできないかと考え、学年行事である「民泊体験」に注目した。本研究では、①民泊体験を行った中学生が、住生活に関してどのようなことに気付くのかを明らかにすると共に、中学生の気付きをもとに②家庭科教師を目指す大学生が考えた住生活を中心とする題材計画を分析することにより検討する。<br><br>方法 ①では、2014年4月に2泊3日で明日香村民泊体験を行った中学2年生、計118名を対象として、体験1週間後の時期に「住生活について気付いたこと」について自由記述してもらった。②では、家庭科教師を目指す大学3年生19名に、①の記述についてKJ法で整理した上で、住生活を中心とする題材計画(10時間程度)を立ててもらった。<br><br>結果 ①では、住生活(和の住居、起居様式、住宅の構造・規模・設備など)に関する記述が多い一方、日常生活(生活時間等)、食生活、家族関係、自然との関わりや地域環境などについての記述も少なくないことがわかった。②では、まず、民泊体験を住生活学習の導入で取り上げることが共通して認められた。中学校学習指導要領住生活の内容で「住居の機能」は導入の民泊体験に続けて学習することが容易だが、「家庭内事故や災害への備え」「室内環境」「音と生活」については繋げるために何らかの手立てが必要と考えられた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680537043200
  • NII論文ID
    130005484308
  • DOI
    10.11428/kasei.67.0_256
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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