大腿骨内顆部骨壊死様病変に対する自家骨軟骨移植術の2例

説明

【はじめに】大腿骨内顆部の骨壊死様病変を有する2例に対し自家骨軟骨移植術を施行したので、報告する。 【症例1】62歳女性。右膝に疼痛出現し、右膝大腿骨内顆部の特発性骨壊死と診断、約1年3か月の保存的治療を行うも改善しないため、病巣部(2x1cm)に対して自家骨軟骨柱5個を移植した。病巣部は明らかな骨壊死はなかった。術後約1年経過し、可動域は正常で、疼痛も改善した。 【症例2】52歳男性。左膝陳旧性前・後十字靭帯損傷に対し、骨付膝蓋腱を使用したACL再建術と半腱様筋腱+薄筋腱によるPCL再建術を施行(同時に内側半月板切除術施行)後、経過良好であったが、再建術後約1年半経過後より疼痛出現した。MRIにより大腿骨内顆部の骨壊死様病変を有する病変を認め、疼痛が強度となったため、再建術後約2年半後に、病巣部(2x1cm)に対して自家骨軟骨柱4個を移植した。病巣部は明らかな骨壊死はなく、術後約1年経過し、経過良好である。 【考察】大腿骨内顆部の骨壊死様病変部はいずれも明らかな骨壊死は認めなかった。自家骨軟骨移植術はこのような病変に対しても有効な外科的治療法である。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680537361024
  • NII論文ID
    130006958457
  • DOI
    10.11359/cjaost.105.0.169.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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